カウンセリングラインの停止と今後の活動について

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カパティランを支援していただいている皆様へ
謹啓 春暖の候、ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。
平素はカパティランの活動に対し、格別のご高配とご厚志を賜り、厚く御礼申し上げます。
さてカパティランでは、この数年の活動内容、財務状況などを総合的に鑑み、今後の活動のミッション、存在意義、活動内容、組織体制について見直していくべきであろうという機運が高まり、その為の検討と議論を継続してきました。
その結果、長年続けて参りました電話カウンセリングを中心とした従前の活動を見直し、多文化共生社会への対応をテーマに、事業内容を大きく変化させていくことに理事会全員の一致を得ました。
カパティランはみなさま方をはじめとする多くの支えによって、設立から27年目を迎えました。当時社会的に厳しい状態に置かれていたフィリピンからの出稼ぎ女性に寄り添うことができれば、と活動スタートしましたが、その後、彼女たちが日本への移住、定着、世代を重ねていく過程において、その課題も大きく変化し多様化しています。また、フィリピン以外の国や民族の存在も大きくなっています。それに応じて、私たちカパティランの役割も変わっていくべきであろうという結論に達したためです。
この変化の最初の一歩として、カウンセリングラインをこの3月31日をもって閉鎖し、電話カウンセリング事業およびそれに付随するケースワークを取りやめることを決定致しました。
今後の活動・事業は、当面の間、以下の2つのテーマを中心に展開することとします。
最初のテーマは、多文化社会の中で育つ子供たちや青年たちや、その母親たちのための「居場所づくり」です。カパティランがこの数年に渡って継続的に活動してきた事業のひとつは「多文化の中で生まれてきた子どもたちをサポートするプログラム」でした。日本とフィリピンだけでなく、国や民族を問わず多文化の環境に生まれた子どもたちは、帰属意識や文化理解、アイデンティティーの確立などといった困難な問題を抱えながら生きています。そしてこのことは現在、社会問題となっている様々な事象との関連も指摘されています。こうした青年や子供達に対して、「居場所」を提供することでこれらの困難を克服する手助けが出来ないか、これまで得ることの出来なかった新しい繋がりを育んでいくことはできないか? そんな問題意識から生まれたのが、この事業です。
2つ目は、多文化という様々な困難な環境の中で育つ若者(高校生・大学生)に対して、奨学金を支給する事業です。多くの子供たちは学業を続けるのに十分な収入のない家庭にあることに鑑みており、またこれは  1つ目のテーマとも密接に関連しています。
これらの新しい取組は、資金や働き手の問題からささやかな規模によるスタートとせざるを得ませんが、試行錯誤やディスカッションを続け、さらなる新しいチャレンジを恐れることなく進めていきたいと考えています。
皆様には、日頃から絶えることのないご支援に大変感謝しております。それは同時にカパティランに対する強い期待の表れであることもひしひしと感じております。
皆さまのご期待に少しでもおこたえできるよう、カパティランは今後も更なる進化を続けて参ります。
今後もカパティランの働きの為のご支援を、よろしくお願い致します。