カパティランタイムズ1号2011年3月

//カパティランタイムズ1号2011年3月

カパティランの新しい一歩

司祭 笹森 田鶴
カパティラン理事会理事長
カパティランの活動は、1988年に開始されてから早23年目を迎えております。これまでの皆様方の篤いご支援を心から感謝申し上げます。
カパティランはこれまで、キリスト教の配慮と共感の精神を基本とし、多様な文化や意見を受容できる日本社会の形成を願い活動を継続して参りました。タガログ語、日本語、英語の電話カウンセリングを通して、主に在日のフィリピン人やその家族への支援を実施し、カパティランの活動そのものも成長してきました。この23年間の活動、ことにスタッフの誠実で的確な対応の積み重ねにより、カパティランがフィリピン大使館や自治体の窓口からのさまざまな課題解決のための要請先であり、さらにフィリピンでの出国の際に日本での困窮の際の相談先としてカパティランが認知されておりますことを大変誇りに感じております。
一方で、20周年以降わたしたちは、複雑化する相談内容への対応と共に、成長してきたカパティランの活動の行く末や夢について協議し、現在の活動をさらに夢に向かって有効に軌道にのせ、与えられている賜物を存分に生かしてカパティランの使命を全うするために集中協議してきました。また活動を円滑に運営していくための広報や運営資金の確保のための組織整備の実施を行うことといたしました。
主な組織や名称の変更は以下の通りです。
一、カパティランの今後の運営に積極的に取り組むために、これまでの運営委員会から理事会へと名称を変更し、機能と責任を明確にします。理事会にはこれまで以上にさまざまな背景の方にご参加いただき、活動や運営の具体的な支援ができるように整えます。この機会に理事会のメンバーも半数が交替となります。
二、カパティランの後援会を立ち上げ、これまでご支援いただいていた方々や新しく支援してくださる方々を、この一年を掛けて後援会のメンバーとして募ります。また理事会と後援会からなる総会を年に一度開催し、年次報告や会計報告を行います。これによって、活動そのものの安定性を確保し、広報もさらに広く実施することができます。
三、これまでの機関誌サンパギータとカパティランとの名称の結びつきが不明確であったということもあり、機関誌の名称をカパティランタイムズと変更し、年に4回の発行といたします。また新しいロゴやパンフレットを作成し、新たな一歩のしるしとします。
わたしたちの究極的な夢は、カパティランの活動が必要なくなる時がやってくることです。しかしそれはかなり先のことかも知れません。だからこそ、今ある賜物と知恵を集中して、必要で重要な働きを継続するために尽くして参ります。月平均120件ものカパティランに掛かってくる電話相談の内容のトップ3は、家庭内暴力(DV)、在留資格(VISA)、こども(虐待や権利など)のどれも非常に重い課題です。スタッフがそのひとつひとつの電話に暖かく向き合いつづけていくことを多くの方々が支えてくださるということは、日本社会の希望でもあります。在日の外国籍の方々が住みやすい日本社会は、誰もが住みやすい社会であるはずです。わたしたちは決して小さな働きではないという自負をもって歩んで参りたいと思います。これからも新しいカパティランをどうぞよろしくお支えください。

新 理 事 紹 介

理事に就任するにあたって~カパティランのスピリットで

ユージニア・A・メドラノ

私は1973年に始めて日本にやってきましたが、その頃はまだ国際結婚はあまり多くはありませんでした。日本で産まれた二人の子どもを育て二人は学校に行くようになりましたが、その間にも(ホームシック、文化の違い、言葉の壁など)多くの問題を乗り越えなければなりませんでした。私の「おねえちゃん」の助けがあり今まで何とかやってこられました。このスピリット、「おねえちゃん」が私にしてくれたことを私の「カババヤン(同胞)」にできたらという思いで、私がカパティランの理事に加わったのです。

こんにちは、サイモン・クレイです

サイモン・クレイ

こんにちは、サイモン・クレイです。
カパティランの理事に選任されたことを大変光栄に思っています。イギリス出身の私は、20年間日本に住んでいます。その間、外国人として大変な時もありましたが、とても良い経験も沢山あります。今までカパティランのために翻訳等をやらせて頂いてきましたが、これからはさらに理事としても色々貢献したいと思います。よろしくお願いします。

縁の下の力持ちに

クリストフ 鈴木幸夫

新聞社の財務部門に勤務しています。家族は前任地の札幌に暮らしていて、単身赴任中です。
カパティランの活動に接してまだ日が浅いですが、スタッフの皆さんの働きのため、また、組織基盤整備などのお役に立ちたいと思います。(聖アンデレ教会信徒)

はじめまして。

関 澄子

関澄子と申します。カパティランの大切な活動の一端に係わらせていただくことを光栄に感じています。現在200万人を超える人々が海外から日本に移り住んでいます。この人々が今直面している深刻な問題は、日本人と日本社会の問題でもあります。地域の共同体の中で私達は隣人として互いに支えあい、つながりを持ちあって生活していきたいものです。(なぜならそのような地域の共同体は、きっと多様性をすすんで評価できる社会ヘと成長していくと信じるからです。)

森本光生

私は、数学の研究と教育を生業として定年まで過ごしました。その間、フィリピン関係の仕事は、日本学術振興会とフィリピン科学技術省の基礎理学部門交流計画のコーディネータを1992年4月から1998年3月まで6年間務めたことです。今回、カパティランを通じて日比友好のためにお役にたてれば大変に光栄です。 

2010年のカパティラン

<<2010年 日常の活動>>
○カウンセリングライン:
毎週火曜日、金曜日 午前11時~午後4時
○面談によるカウンセリング、ケースワーク:随時
○スタッフミーティング、ケースミーティング
オフィスミーティング:随時
○スタディセッション:随時
○「サンパギータ」発行:5回(1,3,7,10,11月)
○電話相談件数      延べ件数:1446件
         月平均: 120件
○オフィスでの面談件数  延べ件数:  49件
    月平均:   4件
○ケースワーク件数    延べ件数: 105件
      月平均:  8.7件

<<主な行事>>
○2010カパティランフェスタ(5/22,
於:聖アンデレ教会、アンデレホール、中庭)
○タラカヤン(2/15, 6/30, 10/13)
○スタッフ・運営委員 リトリート
(3/26, 指導:成成鍾司祭 於:聖公会神学院)
○ウェルズリーカレッジから7人目のインターン受け入れ(6/1~7/31)
○クリスマス・ミサ、パーティー
(12/5, 於:教区会館)
ワークショップ/ 講演/ セミナー
○アジア太平洋移住労働者ミッション
(APMM 於:マニラ)
○TELLワークショップ  
○UGAT財団 (JFCの問題についての
カウンセラートレーニング) 
○フィリピン大使館関係ミーティング
○IOM新日系フィリピン人に関するプログラム
○NCC在日外国人の人権委員会
○DVワークショップセミナー(飯能市)
○NetFil 定期ミーティング
○教会訪問(池袋聖公会、聖オルバン教会、
聖ルカ国際病院聖ルカ礼拝堂 )他

<<資金調達、その他>>
○カパティランフェスタ2010   
○ワンコインキャンペーン
○ABCバレエ公演(東京ユニオンチャーチ)
○バザー出店(教区フェスティバル、
藤沢聖マルコ教会、横浜山手聖公会)

◆◇カパティランフェスタ◇◆
カパティランの活動のための
チャリティーイベント

日時:2011年5月21日(土)
     11:00 a.m.~3:00 p.m.
場所:聖アンデレ教会、アンデレホール、中庭
ダンス、歌、バザー、オークション、
食べ物ブース、オークション、ゲーム
福引抽選会 等など
入場無料
福引券  1枚¥1,000(豪華景品が当たる!)


★小物、食べ物、その他ブースを出して下さる
方・グループを募集いたします。
 (1テーブルにつき¥3,000の出店料のみ
申し受けます。)
★バザーへの献品・献金を募集いたします。
 (電気製品はご遠慮ください。衣類は新品、
または限りなく新品に近いものとさせて
いただきます。)
詳しくは事務局まで!
Tel & Fax >>> 03-3432-6449

2011ワンコインキャンペーンが始まっています!

昨年の皆さまのご理解とご協力を感謝いたします。今年もぜひご参加ください!
詳しくは事務局までお問い合わせください。
KAPATIRAN事務局: Tel & Fax 03-3432-6449

■ 電話相談件数・相談内容TOP3
<2011年1月> 326 件
(1)ドメスティック・バイオレンス … 91件
(2)子ども、育児に関する問題 ……… 32件
(3)精神衛生上の問題 ………………… 19件 
<2月> 227件 
(1)子ども・育児に関する問題 ……… 31件
(2)ドメスティック・バイオレンス … 17件
(3)精神衛生上の問題 ………………… 14件